全然知らない中学受験について知ろうと思い、読んだ漫画。すごくよかったです。
『二月の勝者』12巻のあらすじとネタバレを書いていきます。受験情報つきです♪
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十一月の粉飾
桜花ゼミナールにやって来た今川 理衣沙のお母さんは、受験スケジュールを提出。
先日の面談の時と変わらず、理衣沙の実力レベルより高い志望校ばかりで、とまどう佐倉先生。
そこに出勤した黒木先生が、通りがかる。
お母さんは、理衣沙が「吉祥寺女子」の合格者平均点をマークした解答用紙を、ジャーンと自慢げに二人に見せる。
黒木は一瞬、微妙な表情を浮かべたが、すぐお母さんに話を合わせ、
「どの単元を伸ばせばいいのか分析したい」
と、解答用紙をコピーさせてもらう。
偏差値58の壁
機嫌よく理衣沙のお母さんが帰った後、黒木はハッキリ
「カンニングです。」
と言い切る。
理衣沙は、問題に解き筋も書き込んでいなかったからだ。
応用力・思考力といった問題の「質」が違うので、「偏差値58の壁」がある。
「お母様にカンニングの事実を伝えて、理衣沙さんに改めてもらわないと。」
と入試2ヶ月をきって焦る佐倉に、黒木は
「保護者にカンニングの話はご法度です!」
と静止。
保護者には不正を伝えず、受験者本人には受験に向き合わせるといった難問を、Rクラス担当・佐倉先生に与えた。
カンニングは「あるある」
ショックを受けた佐倉は、木村先生に相談。
木村先生によると、この時期のカンニングは「あるある」。
かつて中学受験生だった木村先生も経験があった。
いろんな理由があるが、一番は「お母さんの喜ぶ顔が見たい」というもの。
12歳の幼さゆえ、「ウソを許してあげたい」と言う木村先生。
毎年、同じような問題が起こっても、なんとなくやり過ごしてきた木村先生は、
「どうすれば今川さんのような子にとって『いい受験』になるのか、一緒に考えましょう…!!」
と言い、佐倉先生と生徒に向き合う覚悟を決めた。
十一月の約束
出典:『二月の勝者』12巻
佐倉は、塾から帰ろうとする理衣沙に声をかける。
点数ではなく、できなかった問題ができたことを褒めると、素直に喜ぶ理衣沙。
私はまだ本気出していないだけ
やっぱりほっとけないと思った佐倉は、塾の帰り道、また木村先生と理衣沙について話す。
木村先生は、
「努力ができないというより、頑張らない努力をしているのかも…」
と推測。
「私はまだ本気出していないだけ」
というやつで、頑張らないことで自分の心を守っているのだ。
理衣沙のお母さんの性格からして説得は難しそうだが、本人のために深い傷を負う「全落ち」だけは避けたいと言う木村先生。
「黒木先生ならどうするか聞きたいけど、怖くて聞けないよね」
と最近、顔色が悪い黒木先生の話へ。
無理がたたる黒木
塾で残業をこなしている黒木。
仕事が山積みで、ロクな食事をとっていない。
くらっとした黒木は、自分の手首のミサンガを触り、
「俺はまだ全然…あいつとの約束を果たせてない…」
と過去のサッカー場での友人(顔は不明)とのやりとりを思い出しながら、貧血を起こし倒れてしまう。
そこへ急に資料などを見たくて塾に戻った佐倉が、床に倒れている黒木を発見。
驚いて声をかける佐倉に黒木は、
「俺のことはほっといていいから、頼みがある。 その荷物を、今から言う場所に運んでほしい…」
と部屋にあるスーツケースを指差す。
十一月の不可侵領域
黒木のたっての願いで、佐倉は黒木先生を心配しつつ、荷物を届ける頼みをきくことに。
かなり重いスーツケースで、中身が気になるも、
「申し訳ないが詮索しないでくれ」
と黒木に言われる。
「もし…万が一、こんな半人前相手に気が向いたら、いつか、先生の抱えてるもの、いろいろ…聞かせてください。」
と佐倉は言い残して出かけていった。
黒木は受け渡し連絡のためショーマにメールを送るが、ショーマは行けなくなり、本人に取りに行かせるとの返信があった。
黒木の秘密にふれる
夜の街でスーツケースの受け取りに現れたのは、がっつりメイクで毛先ピンクの女子高生ティアラだった。
女の子の手首に黒木とおそろいのミサンガを発見し、あたふた黒木先生の彼女か?と勘ぐる佐倉。
結局、もう遅いし危ないので、重いスーツケースを運ぶのを手伝うことに。
そこは、以前に佐倉も来たことがあり、
「詮索するな!! 入ってきたらお前を許さない!」
と黒木に言われて、入らなかった雑居ビルだった。
勝手に踏み込んではいけないと感じて、佐倉は立ち去ろうとするが、ティアラや前に会ったことのある水商売風のお姉さんに「いただきもののマカロンがある」と強く引き止められ、中に入る。
部屋の中では、さまざまな年の子がいて、勉強をしていた。
ティアラたちがスーツケースを開けると、中には問題集がぎっしり詰まっていた。
十一月の疎通
出典:『二月の勝者』12巻
佐倉は、遠慮なくマカロンをいただく。
みんなの居場所の部屋
みんなの様子を見て、ここは塾かと尋ねる佐倉に、
「塾であって、そうでもない、みたいな」
「この場所はここに来てるみんなにとって、大事な場所」
と答えるティアラたち。
これ以上踏み込むわけにもいかず、黒木も心配で、佐倉はもう帰ることに。
黒木が不調と聞いたみんなも心配し、
「ほんと、ムリしないでね」
と伝えるようことづかる。
再び戻った塾にて
桜花ゼミナールに戻ると、黒木はもう起きて仕事をしていた。
黒木にコンビニで買った差し入れを渡し、あれこれ口うるさく言う佐倉。
今、倒れたらほんとにダメなので、
「これからは、黒木先生の健康管理に口出しをします!!」
と宣言。
黒木も根負けし、受け入れた。
そして、佐倉は塾に戻ってきた本来の目的を思い出す。
受験後半戦でも間に合って、理衣沙の実力でも合格できそうな、学校を調べるためだ。
十一月の風雲
ついに、受験まで残り70日。
第六希望まで合否判定の出る最後の模試も、申し込み締め切りが迫る。
机に置かれた佐倉からの差し入れを、素直に食べる黒木。
まわりの先生たちから、
「黒木先生が何か食べてるのを初めて見た」
と驚かれる。
志望校記入それぞれの家庭にて 1
模試の志望校は、それぞれネットで申し込む。
三浦 佑星(Aクラス)
三浦 佑星は、すべてサッカーのできる学校で、第一志望は「園学院中」の特進クラスに決定。
普通クラスより偏差値が5高い57で、先日の模試でもC判定(合格率40%)だったが、お母さんは佑星の希望を尊重した。
10ヶ月前にはじめて受けた模試が偏差値40だったのを思い出し、感慨深くなる佑星の両親。
加藤 匠(Aクラス)
加藤 匠のお母さんは、学校名を入力して模試の申し込みをするだけで緊張しているが、本人は「あの学校」は受けても受けなくてもどっちでもという様子。
前田 花恋(Ωクラス)
前田 花恋の第一志望は、偏差値70の「桜蔭」で、他も強気なラインナップ。
先月の模試では、合判40%だった。
「今度こそA判定取る」
と花恋は意気込むが、お母さんは花恋が強そうに見えても、ほんとは糸が張り詰め不安がっているのを見抜き、見守っている。
武田 勇人(Rクラス)
秋以降、武田 勇人は
①自主的に勉強 →
②約束のゲーム時間をオーバーで怒られる →
③「ゲームを取り上げてくれないからやってしまう」と逆ギレ →
④隠してたゲームを見つけ出しやって大ゲンカ。「受験はやめない」と号泣 →
(①に戻る)
を二回ほどループし、お母さんは疲れ果てている。
塾で桂先生に相談するも、「あるある」だと言われ、
「2月1日にやっと本気になる子も沢山いる」
と聞き驚愕。
なんとか大学受験を回避したい親の思いもあり、志望校はすべて大学付属で固める。
十一月の増援
志望校記入それぞれの家庭にて 2
島津 順(Ωクラス)
島津 順は、第一志望は変わらず「開成」。
第二希望は「都立大石山」にした。
急に順が「都立」と言い出したので、学費のことで気を遣っているのではと、お母さんはひっかかる。
実際、正式に離婚もしておらず、今後の収入もわからない順のお母さんは、開成も奨学生になれなかったら諦めさせるつもりだった。
そんな妹(順の母)の考えを聞いて、姉は
「あなたに援助するのではなく順の将来に投資するため、学費を援助する」
と申し出る。
一方、順のお父さんは、順が第一志望を「開成」にしたのを知って安堵し、一人さみしく二人が出て行った家でうどんをすする。
村上 一真(Ωクラス)
Ωクラス3番手の村上 一真は、第一志望を「麻布」(先月の合判50%)。
他もそこそこ。
黒木はやや危ないと感じ、持ち偏差マイナス10くらいの学校も提案することに。
本多 華鈴(Ωクラス)
女子ナンバー2の本多 華鈴は、第一志望を「雙葉」(先月の合判50%)。
第二志望は「黒薔薇」(60%)。
その他、「修学院女子」・「帝都女学院」(80%)。
馬場 亜蘭(Ωクラス)
馬場 亜蘭は、第一志望を「新宿学園新宿」(先月の合判50%)。
3年イギリスにいた亜蘭は、1月の帰国生入試も受けるので、先生たちも雲行きが読めない。
海外にも中学受験用の塾がある。
その他
藤原 昴・黒田 翼は、第一志望を「武蔵」。
直江 樹里・柴田 まるみは、第一志望を「女子学院」。
十一月の本懐
本懐(ほんかい)とは・・・本来の願い。本望。本意。
志望校記入それぞれの家庭にて 3
上杉 海斗(Ωクラス)
上杉 海斗はずっと胸に秘めていた「開成を受験したい」思いを、ついにお母さんに伝える。
しかし、海斗が恐れていたとおり、お母さんはその思いを否定。
「空手も塾も、今まで自分たちの意向をママが決めてきた」
「最初からできないって、決めつけてほしくなかっただけ」
と海斗は反発。
海斗の母は、
「今度の最後の模試で、合格率が40%を超えたら、開成受験を認めてあげる」
と約束した。
無理させず向いていることへ二人を導くことが正しいと思っていたが、子供たちの気持ちを聞かずに全て決めてきたことに気づき、海斗の母は思い悩む。
さっきの海斗と母のやりとりを聞いていた、双子の陸斗は、
「中学受験は空手の試合の続きで、二人同時に勝とう!」
と海斗を励ました。
十一月の王者
桜花ゼミナールにて
桜花ゼミナールでは、上杉 海斗が第一志望を「開成」にしたことに、黒木先生以外みんな驚く。
データを見ると、上杉海斗は先月の模試で偏差値57で、過去の合格者の中には同じくらいの学力の人もいたが、入ってからのことを心配する桂先生。
黒木先生は、「上杉くん本人の意思の尊重」だと説明。
今年の桜花ゼミナール吉祥寺校は「御三家受験者9名」で、去年の4名から2倍強増えたが、誰も合判80%を出していない。
一方、フェニックス吉祥寺校は、去年の実績で「御三家合格者33名」と圧倒的な差。
「フェニックスは『御三家合格者』という点においては圧倒的王者で、桜花はこの先もずっと勝てない」
と黒木先生は断言した。
フェニックスにて
フェニックスで「神セブン」と呼ばれる天才肌の上位7名の中で、上杉 陸斗だけ普通で危ないと感じる灰谷先生。
他の6人はずっと合判80%だったが、陸斗は前回やっと麻布80%取れたのが危険だと言う。
「ここらで一丁、陸斗を『ツブして』おきましょうかね…!」
と言う灰谷。
可愛い教え子を勝たせるためにはなんだってやるし、そのノウハウは黒木に教わったのだ。
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