SNS疲れの人へ。世界の名作本を読んだら原因と対策がわかったよ

名作本たち

コロナ禍でなかなか人にも会えない中、SNS疲れになっていませんか?

私はどうもSNSが苦手です。
開くだけでさまざまな情報にすぐ疲れてしまいます。

私が不器用で向いていないだけかな

と思っていましたが、世界の名作を読んでいると、

SNSは離れた方がいい

という共通のメッセージを感じました。
それらの名作は、SNSなんてない時代に生まれた作品なのに!です。

そこで、世界の名作3作品を考察し、SNS疲れの原因と対策を考えます。

星の王子さま

星の王子さま』です。

あらすじ

砂漠に不時着したパイロットの「ぼく」が、遠い星から来た男の子に出会います。
男の子はいくつもの星を巡り、地球にたどり着いた王子さまでした。

王子は「ぼく」にこれまで行った星について語ります。
小さな王子の星で一輪のバラが咲き、喜んでお世話をしていたものの、心を通わせられないバラに傷つき旅に出ました。
6つの星では変わった大人ばかりで仲良くなれず、地球でキツネに出会い「絆をつくる上で大切なこと」を教わりました。

王子の話を聞いて「ぼく」は忘れていた子どもの心を取り戻します。手持ちの水がなくなり「ぼく」と王子はいっしょに井戸を探すと見つかり、水を飲みました。

翌日、故障した飛行機が直りました。王子は自分の星のバラのために帰ると消えてしまいます。
「ぼく」は夜空を見上げて、王子を思い出すのでした。

作者:サン=テグジュペリ

作者はサン=テグジュペリです。1900‐1944。

名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生まれました。

海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入ります。
除隊後、航空会社の路線パイロットとなり多くの冒険を経験。
その後、『夜間飛行』を発表し、行動主義文学の作家として活躍しました。
第2次大戦時、偵察機の搭乗員として困難な出撃を重ね、1944年コルシカ島の基地を発進したまま行方不明となりました。
(参考:「BOOK」データベース)

考察

『星の王子さま』は児童文学にジャンル分けされており、読みやすい作品です。
挿絵も可愛くて人気がありますよね。しかし内容は深いです。

ちょっと意味がわかりにくい箇所も多く、とらえ方は人それぞれ。
自分のうちにあるものと結びつけて解釈でき、それが名作たる所以かもしれません。

スマホやネットから離れて自分を見つめ直す

「ぼく」は飛行機が壊れてしまって、王子と出会います。
サン=テグジュペリがこの作品を書いた当時、飛行機は文明の利器でした。
私たちも今の文明の利器であるスマホやインターネットから離れて、自分を見つめ直すことから始めるべきではないでしょうか。

SNSはインスタントな関係です。
毎日つながっているようで、浅い関係。

本当に心を許せる人はいますか?
SNSを見る時間で、他にやることがあるのでは?

誰かとリアルな世界で時間を積み重ね、オンリーワンになる

王子はバラが地球にたくさんあるのを知り、自分の星のバラが特別じゃないことを悲しみます。
しかし、最後は自分の愛するバラは特別だと気付きました。
わがままだとしても、王子が大切に育てたバラだからです。

わが家もありふれた平々凡々な夫婦です。
時に険悪にもなりますが、夫と積み重ねた時間はかけがえのないものであり、大切にしないといけないと思いました。

「ぼく」は井戸なんてないと思いながらも、いっしょに探して発見。
「ぼく」と王子はいっしょに水を飲みます。
誰かといっしょに助け合い、分かち合うのは素晴らしいことですね。

スマホやSNSから離れ、リアルな人との関係をつくって、本当の自分を取り戻しましょう

いちばんたいせつなことは、目に見えない

罪と罰

罪と罰』です。

あらすじ

貧しい青年ラスコーリニコフが主人公。
苦学して大学に通っていたものの、学費滞納により大学を除籍処分に。
引きこもった彼は、近所にいる強欲な金貸しの老婆を殺せば、借金に苦しんでいる人が救われるのではないか?正義のためなら法を犯してもいいのではないか?という思想になっていきます。

彼はついに老婆を殺してしまい、偶然居合わせた義理の妹まで殺してしまいます。
罪のない人を犠牲にしたことで苦しみますが、自分の非を認めようとしませんでした。

その後、娼婦のソーニャに出会い、純真な心に触れ、ソーニャに罪の告白をします。
警察に自首し、裁判で一時的な心神喪失による反抗とされ、流刑地シベリアに行くことに。ソーニャも彼の後を追い、愛によってラスコーリニコフはようやく改心しました。
(参考:「BOOK」データベース)

作者:ドストエフスキー

作者はフョードル・ドストエフスキーです。1821‐1881。
『罪と罰』他に『カラマーゾフの兄弟』『白痴』『悪霊』などが代表作。

『戦争と平和』で有名なトルストイと並んで、19世期のロシア代表の作家です。

モスクワの医師の家に生まれました。
1849年に社会主義思想の持ち主として秘密警察に逮捕されます。

ようやく釈放されて執筆活動を再開、『罪と罰』を書き上げました。

考察

主人公ラスコーリニコフは、自分の考えに縛られて、罪を自覚することがなかなかできませんでした。
自分の殻にこもってしまって、他人と関係を結ぶことができなかったからです。

天使のようなソーニャに出会い、つながりを持つことで、理性と生きる力を取り戻しました

格差社会でネットに義憤が広がりやすい

本の中では当時のロシアの格差社会が描かれていますが、現在、日本も格差社会が広がっています

2020年にアカデミー賞を受賞した映画『パラサイト 半地下の家族』も韓国の格差社会を描いています。
これが評価を受けたことは、日本やアジア、世界でも格差が広がっているからでしょう。

ネット上にはさまさまな情報が飛び交っています。中にはフェイクニュースも。
攻撃や炎上、歪んだ正義があります。
誹謗中傷のニュースは毎回心が痛くなりますよね。

ネットではなく実際顔を合わせて話せば、そこまで乱れた言葉にならないのではないでしょうか。
一方的ではなく、話し合うこともできます。

SNSを離れて、人と向き合おう

SNSは「いいね」をやりとりし、心地いいため自分と同調の意見に流されやすいです。
自分と似たような意見の人ばかりフォローしていると、都合よいものばかり流れます。

しかし、自分の考えは小さいことを知り、いろんな意見に向き合う必要があります。

自分の頭の中だけで、世界を眺めてはいけません
断片的な情報をうのみにせず、自分以外の人と実際の世界で向き合わないと、誤った道に進んでしまうのではないでしょうか。

『罪と罰』は長〜いお話で読むの大変なので、マンガで読むもいいですね♪

人生の意味の心理学

人生の意味の心理学』です。

アドラーの本は『嫌われる勇気』のほうが知られていますね。

アドラーはフロイト、ユングと並んで「心理学の三大巨頭」にも関わらず、あまり知名度が高くなかったのですが、このベストセラーのおかげでアドラーが日本中にも知られることになりました。

先日ライターの古賀史健さんの講演を受けて、ファンになりました

あらすじ

人生についての意味づけ(ライフスタイル)を変えれば、世界は驚くほどシンプルになります。
心理学の巨匠アドラーが、平易な言葉で雄弁に語る幸福論。

  • 性格は変えられる
  • トラウマなど存在しない
  • 嫌われる勇気を持て

(参考:「BOOK」データベース)

作者:アドラー・アルフレッド

作者はアドラー・アルフレッドです。1870年‐1937年。

オーストリア・ウィーンの裕福な家庭で生まれましたが、生まれつき体が弱く病気に苦しみました。
その経験から精神科医になりました。
1902年からフロイトのウィーン精神分析協会の中核的メンバーとして活躍したものの、1911年に学説上の対立から脱退。
フロイトと訣別後、自らの理論を個人心理学(アドラー心理学)と呼び、全体論、目的論などを特色とする独自の理論を構築。ナチズムの台頭に伴い、活動の拠点をアメリカに移し、精力的な講演、執筆活動を行いましたが、講演旅行の中、アヴァディーンで客死。

考察

人間の苦悩は人間関係から生まれる
というアドラーのわかりやすくポジティブなメッセージは受け入れたくなりますね。

SNS疲れは劣等感や承認欲求から

SNSでは他人とつい比較してしまい、劣等感が生まれます。
アドラーは対人関係は「縦の関係」ではなく「横の関係」でとらえるといいと言っています。
他人と比べるのではなく、自分の理想と今の自分を比べるのが正しいということ。

SNS疲れをするのは、自分がこんな投稿をしたらどう思われるだろうかと考えすぎたり、誰かの投稿にコメントやいいねをしなくてはいけないのではないかという気疲れでエネルギーを消耗するからです。

自分の人生を生きるために承認欲求はいらない

「いいね」をもらいたいという承認欲求は否定しないといけません。
ほめられる人生を目指すと、他人の人生になり、自分の人生ではなくなるからです。

承認欲求から解放されて、自分の人生を生きよう

SNSの「いいね」はどうでもいいと思わないと、幸せになれないというわけですね。

まとめ

  • 自分の世界にこもったり、SNSで都合のいい意見ばかり取り入れるのは楽だが、本当の人間関係を作らないと思考が偏ってしまう
  • 現実世界で他者との絆をつくることで、特別な存在になり、生きる意味が生まれる
  • 承認欲求をなくして、自分の人生を送ることができる

自分の中で、SNSは重要度が低くて全然いい

と知ると気が楽になりました。

自分にとっての幸せは何かを知り、SNSも適度な距離感だと楽しめるかもしれませんね。

人はなんらかのつながりの中で生きています。
コロナ禍で実際に人と会う機会が減ってしまってますが、安易にSNSでつながりを求めるのは、世界が広がるというより狭まる気がします。

もしSNS疲れで苦しくなったら、そっとスマホやパソコンを閉じましょう。
なんだったらそのままフェードアウトでもいいし、SNSなんてなくてもいいです!

自分の価値観にしたがって、自分のやるべきことをするシンプルな生き方にしたい
と3つの名作から学びました。

幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ

幸福論』より

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