全然知らない中学受験について知ろうと思い、読んだ漫画。すごくよかったです。
『二月の勝者』19巻のあらすじとネタバレを書いていきます。受験情報つきです♪
『二月の勝者』19巻は無料試し読みすることができます。
ebookjapanで無料試し読みすることができるので、ぜひ読んでみてください。
二月の規格外
2月3日 12:00
男子御三家・最高峰「開成」の発表↓
- 「開成」(第一志望)…島津 順 ×
- 「開成」(第一志望)…上杉 海斗 ×
“二人で”の願いは、叶わなかった。
14:20
「湧泉女子」に黒木がいた。
そこに現れたのは、柴田 まるみ。
「またもや自力で殻を破った…柴田さん、やはり貴女は、規格外(ユニーク)です。」
と黒木はまるみの手を握り、見送った。
出典:『二月の勝者』19巻
15:15
その後、黒木は掲示の合格発表を見に、「東央」へ移動。
フェニックスの灰谷先生も、偶然出会う。
灰谷先生は、海斗の合格状況などを探ってきたが、黒木ははぐらかした。
二月の追想
13:05
桜花ゼミナールにて。
- 「OK普通部(第一志望)」…毛利 光 ×
「OK中等部」の結果は、明日。
開成二人の不合格をまだ引きずる佐倉に、桂先生は声をかける。
受験に「もしも」はない。
15:00
- 「麻布」(第一志望)…村上 一真 ×
- 「東央」…上杉 海斗 ○
- 「東央」…加藤 匠 ○
- 東央=桐朋?
そのころ加藤家。
匠はぼーっとして、発表時間になっても見ようとするそぶりを見せなかった。
それでもそっと見守っていたお母さんに、
「たぶん…今回も、ダメだと思う。だから、ごめんなさい。」
と、匠は消え入るような声で告げる。
お母さんは、
「謝ることじゃないよ。全然。
匠は、とっても、すごく、頑張ったんだよ。
だから、胸を張っていいんだよ。」
と心から励ました。
出典:『二月の勝者』19巻
匠は「ありがとう。」とお母さんの手をぎゅっと握り、いっしょに合格発表を見る。
合格だった…!
出典:『二月の勝者』19巻
合格書類を受け取りに「東央」に向かう道すがら、匠のお母さんはこれまでの思いを巡らす。
たぶん、さっきのが、「息子の手を握る」最後と気づき、
今日という日を、一生忘れない。
と心に誓った。
二月の涕泣
涕泣(ていきゅう)とは・・・涙を流して泣くこと。
2月3日 15:00すぎ
桜花ゼミナールに来た、島津 順。
登塾するなり、
「開成落ちちゃいました。すみません。」
と講師陣に言う。
「謝るとこじゃないからな〜」
と、橘先生が順の自習に付き合うことに。
16:00
桜花に向かう途中の吉祥寺駅で、黒木と上杉 海斗が出会う。
海斗は、
「開成」ダメだったのは悔しいけれど、「東央」は前から憧れてたから嬉しい
と、率直な気持ちを黒木に話した。
海斗と黒木が塾に到着すると、島津 順も来ていることを知り、海斗は慌てて会いに行く。
そして、お互い「開成」が残念だったことを知った。
出典:『二月の勝者』19巻
順は、海斗が「東央」に受かったことを喜び、自分はおそらく「都立大石山」もダメで、愛知の全寮制の学校に行くことを告げる。
二人は自習を終えていっしょに帰り、「じゃあ」と別れ、離ればなれになった後、それぞれこらえきれず涙を流した。
「いっしょに、受かりたかったなあ…」
出典:『二月の勝者』19巻
「二人の冒険が、こんな形で終わるなんて…」
とつぶやく佐倉に、
「いいえ。まだ終わってませんよ。勝負は『2月5日』まで、わかりません。」
と黒木は言った。
佐倉は、ピンとこない。
二月の大詰
17:00
- 「中夫中野」…浅井 紫 ○
2月2日時点で、終了確認しているのは6名。
今日3日で終了する生徒は、全体の7割と予想。
合格発表ラッシュが始まる。
19:00
- 「中夫」…真田 歩夢 リベンジ○
- 「中夫」…根津 沙羅々 ×
- 中夫=大妻?
根津 沙羅々は、「帝都女学館」に進学決定。
- 「豊島園女子」…前田 花恋 ×
第一志望の「桜蔭」合格してるにも関わらず、「豊島園女子」を落としたことになる。
花恋のお母さんからの電話によると、大分ショックだったようで、明日のリベンジに向け部屋にこもって過去問をやっているとのこと。
20:00
- 「城聖」…黒田 翼 ○
- 「城聖」…加藤 匠 ○
- 「日照大第二」…明智 珠須(すず) ○
- 城聖=成城?
- 日照大第二=日本大学第二?
現時点で、合格がまだひとつも取れていないのは、原 秀道と今川 理衣沙の二人のみ。
21:00
- 「法陽」…原 秀道 ×
- 「光花女子」…今川 理衣沙 ×
- 法陽=法政?
- 光花女子=晃華学園?
二人とも、残念だった。
そのころ今川家。
「光花女子」の発表を、理衣沙は怖いから見たくないと拒否する。
お母さんは強引にスマホで確認するが、不合格の文字。
理衣沙は泣き崩れ、自分の部屋に閉じこもってしまった。
ついに桜花に理衣沙のお母さんから、電話がかかってくる。
今から面談することに。
「相手に『聞く準備』があるのなら、『説教』ですら『説得』にしてみせます!」
と黒木は言って、ニヤリとした。
二月の説得
桜花に現れた理衣沙のお母さん。
いつも自信満々の顔が、強張っていた。
出典:『二月の勝者』19巻
黒木は、理衣沙のお母さんの動作をまねたり、言葉を繰り返したりして、寄り添いながら話を聞く。
理衣沙のお母さんは、偏差値48くらいより下の学校に行くくらいなら、地元の公立中に行ったほうがマシと今でも思っているが、不合格続きの理衣沙の様子にしんどくなり、どうしたらいいか悩んでいた。
黒木と佐倉は、
- この地域で、偏差値50台前半の都立高校の合格実績と、今、理衣沙の合格圏内にある学校(偏差値43「聖リンドウ女子」・偏差値45「コスモス女子」・偏差値44「聖カサブランカ女子」)の合格実績は変わらない
- あげた3校は、キリスト教伝統校で上智やICU、青山学院、立教など、キリスト教系大学の推薦枠を多く持っている
- お得感のある学校だと知られていないからこそ、理衣沙が一歩リードできる
- 制服が可愛い
- 合格をしっかりと取り、もし進学せず公立校に進んだとしても、「うちの娘は、私立で合格をもらったが“あえて”公立中に来た」と言えばいい
などと説得。
それでもなお、ふんぎりがつかない様子の理衣沙のお母さんに、佐倉は
「理衣沙さんの合格の笑顔、見たいです…!よろしく…お願いします…!」
と率直に頭を下げた。
お母さんが家に戻ると、理衣沙が思い詰めた様子で、
「聖カサブランカ女子、受験したいです…受けさせて…ください、お願い…」
と泣きながら訴えた。
お母さんは、もう迷うことなく真っ直ぐ出願した。
出典:『二月の勝者』19巻
二月の掉尾
掉尾(ちょうび)とは・・・物事が最後になって、勢いが盛んになること。最後。
2月3日 21:55
黒木は、まだ一つも合格をとれていない原 秀道の家に電話をする。
お母さんが出て、明日4日は「明知大中野」、5日は「法陽大付属」(3度目)を受ける予定だと聞く。
「お母様の『全落ちなら地元の中学へ』というお気持ちもわかります、しかし、ひとつだけでいいので、勲章としての『合格』を取ってから公立中学進学でもよろしいのでは。」
と提案する黒木に、お母さんは、
「あえて、こういう形の受験をさせています」
と言う。
理由は、自主性が全く見られないから。
もし、親が合格圏内の学校を勧めたら素直に受験するはずだが、その「合格」は秀道のためにならないと思っていた。
「人は…必ず…頑張って…努力しなければ、いけないのでしょうか…」
と黒木は、らしからぬことをぽろっと言い、強引に動かそうとせず、電話を切った。
22:00
- 「日照大文京」…武田 勇人 × →「武蔵境大附属」決定で終了
- 「開墾東京」…北条 香梨奈 ○ →「ブライトン」どちらかで終了
- 「城山学園」…三好 伸 × →「玉山学園」決定で終了
- 「城山学園」…大友 真千音 リベンジ○ →「城山学園」決定で終了
出典:『二月の勝者』19巻
22:00
- 「園学院(特選クラス)」…藤原 昴 ○ →「武蔵」決定で終了
- 「園学院(特選クラス)」…伊達 智弘 ○ →「成明」どちらかで終了
- 「園学院(特選クラス)」…三浦 佑星 ○ →念願の「園学院(特選クラス)」決定で終了!
23:00
- 「湧泉女子」…浅井 紫 ×
- 「湧泉女子」…柴田 まるみ ○
出典:『二月の勝者』19巻
黒木からのお祝いの言葉に、まるみは満面の笑みを浮かべた。
桂先生は、実は黒木先生が、まだまるみに無茶なのを受験続行させるんじゃないかと思っていたと言う。
「今は、この喜びをかみしめるだけで十分です。」
と、黒木は少し意味深なことを言った。
二月の静寂
2月3日 23:15
- 「芍薬女子」…大内 礼央 ○
礼央からの電話を佐倉が受け、いろいろあったけどよかったと、涙ぐみ喜んだ。
礼央は最後のチャレンジで、明日は「成明」を受ける。
2月4日 07:25
理衣沙親子は「聖カサブランカ」へ向かう電車の中で、2月1日、2日にはあんなにひしめいていた親子連れを、今日は全然見かけない、ということに気づいていた。
試験会場に着いても、しんとしている様子に足がすくむ。
そんな静寂の中、元気な大声で佐倉の声がけがあり、理衣沙は肩の力が抜ける。
出典:『二月の勝者』19巻
佐倉は理衣沙に、「頑張れ」とは言えず、
「ベストを、尽くせますよう…!」
と手を握り、送り出した。
二月の疲弊
出典:『二月の勝者』19巻
2月4日 10:00
佐倉が桜花ゼミナールへ行くと、塾内が晴れやかな雰囲気。
- 「早米田」(第二志望)…村上 一真 ○
佐倉は、合格の喜びや今朝の空気の重さの差に眩暈がして、体調が悪かった。
12:00
- 「海上」…上杉 海斗 ×
14:55
黒木がフルーツの差し入れを持って、本部から戻る。
今年の男女御三家の結果が、桜花全体で前年比1.5倍と聞き、講師たちはボーナス増えるかも♪と盛り上がる。
佐倉だけが「不合格」に慣れず、削られていた。
19:00
- 「豊島園女子」…前田 花恋 リベンジ○ →「桜蔭」決定で終了
20:00
- 「成明」…大内 礼央 ×
- 「成明」…田中 利休 ○
- 「聖カサブランカ女子」…今川 理衣沙 ○!!
- 「明知中野」…原 秀道 ×
佐倉は秀道が4回目不合格というショックで、トイレに駆け込む。
桂先生は、佐倉が生徒に寄り添いすぎで、この仕事向いていないのでは、と心配していた。
秀道のお母さんから桜花に電話があり、これから挨拶に来ると言う。
出典:『二月の勝者』19巻
塾に現れた秀道のお母さんは、「御祝」と書かれたお酒を手に持ち、
「合格は頂けませんでしたが、ここで中学受験を終わりにします。」
と言った。
横にいる秀道は、顔面蒼白。
二月の発露
発露(ほつろ/はつろ)とは・・・気持をうちあけること。
秀道のお母さんは、明らかに取り乱している様子。
黒木が教室でゆっくり話をしようと誘うが、お母さんは断る。
黒木はしっかり秀道の目を見て、
「『自分で自分がどうしたいか』本当に求めていることがなんなのか、しっかりと、自分の言葉で、伝えられるよう、応援します。」
と手を握り、伝えた。
エレベーターまで頭を下げて、黒木たちが原親子を見送っていると、閉まる直前ガッと扉をこじ開けて、秀道が飛び出してきた。
「せんせいっ!!ぼくが、受けられる学校って、もう、ないんですか!?」
と泣きじゃくりながら、
「合格…したいです…」
と、必死で黒木に頼み込んだ。
出典:『二月の勝者』19巻
23:45
結局、ギリギリ秀道は「巣比率第二」へ出願が間に合った。
佐倉は帰り道、もう来年は精神的に無理だと感じていた。
2月5日 06:40
雪が降る朝。
これが私の最後の応援と思いながら佐倉が「巣比率第二」に向かうと、校門前で、傘もささずに立っている黒木に出会う。
1年前と同じ景色。
雪をかぶることくらい、なんてことないと、佐倉もそっと傘を閉じた。
二月の春雪
春雪(しゅんせつ)とは・・・春になって降る雪。
※「立春」は、まだ冬真っ盛りの毎年2月のはじめ。2023年は2月4日。
「巣比率第二」に原 秀道親子が、暗い表情で現れる。
佐倉は精一杯、笑顔で元気に、黒木といっしょに送り出した。
出典:『二月の勝者』19巻
「佐倉先生らしく明るく見送ったのはとてもよかったです。
『次年度も』その持ち味を発揮してください。」
と黒木に褒められ、佐倉は勇気づけられる。
「巣比率第二」では、校長先生が、直々に雪の中、受験生一人一人と握手して声援を送っていた。
保護者控室でも、校長から心のこもった挨拶があった。
クサいのが苦手な秀道のお母さんも、青春ビデオのような学校紹介を見て、素直にいい学校だと感じていた。
2月5日 15:10
桜花ゼミナール・お茶の水本校にて。
「君のおかげで、久しぶりに『筑波大学附属駒場中』の合格者を出すことができたよ!」
と、白柳社長から黒木はねぎらいの言葉をかけられる。
黒木が「御三家クラス」で指導した、桜花トップ、御茶ノ水校・織田 未来くんのことだった。
織田くんは、「開成中合格者」の一人でもある。
17:30
島津家にて。
島津 順のお母さんの携帯に、一本の電話がかかってきた。
出典:『二月の勝者』19巻
『二月の勝者』19巻は無料試し読みすることができます。
ebookjapanで無料試し読みすることができるので、ぜひ読んでみてください。
コメント