最近、「国のリーダーの素質」を問われ、色々ニュースになっています。
そこで、この本を今一度読んでみたくなりました。
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチです。
一時話題になりました。
映画化もされているようですね。
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』あらすじと内容
あらすじ
世界でいちばん貧しい大統領のスピーチのあらすじはこちら。
2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。南米のウルグアイのムヒカ大統領はのちに世界の人々から絶賛されるスピーチをのこします。この絵本はその全容を紹介するものです。
出典:汐文社
本当にあった演説を、子ども向けの表現に変えている絵本です。
絵の中川学さんとは?
絵が中川学(なかがわ がく)さんなのですが、この方は京都在住の浄土宗西山禅林寺派僧侶です。
僧侶とイラストレーターの二足のワラジ生活なんておもしろいですよね。
絵もポップで可愛いのですが、なぜか慈悲深いものを感じます。
この絵本にあっていると思います。

はじめの見開きで、スピーチに出かけるまでがマンガになってて、それがまたいいんです!
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』で心に残ったこと
最近「副業」ブームです。
本屋をのぞけば、お金の話のタイトルばかりが並んでいます。
何か私もしないといけないのでは?!と不安に駆り立てられるような思いをしていました。
世界の暗いニュースばかり。
先行きの見えない未来、心配ですよね。
しかし、この本の中でハッとさせられたことがありました。
貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっとと欲しがることである
残業がなくなって早く帰れるようになっても、休みの日でも、家で別の仕事=副業をやっていては、前よりも働いていることになります。
それはなんのため?買った物のローンを払うため?
幸せとはなんなのか
ムヒカ大統領は、実際、質素な背広にネクタイなしのシャツ。
給料の大半を貧しい人のために寄付し、公邸には住まず、農場で奥さんと暮らしているそうです。
身なりにかまわず働く大統領のことを、ウルグアイの人たちは「ぺぺ」と呼び、大統領がいかに愛されているのがわかります。
『世界でいちばん貧しい大統領〜』というタイトルも意味が深いです。
貧しい意味を考えさせられます。
幸せになろうと思って生まれてきた
ムヒカ大統領の言葉は、シンプルで芯が通っており、スッと心に入りました。
社会の発展はなんのためなのか
大きな地球の話であってもです。
水不足や環境の悪化のほんとうの原因は、わたしたちが目指してきた幸せの中身にあるということ。
社会の発展が、幸福をそこなうものであってはならないということ。

ほんとうにその通り
実際のスピーチはこちら↓
まとめ
この本を読んで、ムヒカ大統領が素敵すぎて、ウルグアイの人たちがうらやましくなりました。
しかし、日本の政治家の素質を嘆くよりも、私自身も幸せとはなにかを考えたいと思いました。
- 家族仲よく暮らす
- 友達がいる
- 健康である
- 人に優しくありたい
そんなもんです。
幸せこそがもっとも大切な宝
うん、つつましくのんびり暮らそう。
周りと比べる必要はないよね。
子どもと読むのはもちろんのこと、自分の幸せを見つめるために、定期的に読みたい本です。
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