中学受験について知ろうと思い、読んだ漫画。
いわば、『ドラゴン桜』の中学受験版!
『二月の勝者』よりちょい古く(初版発行:2007年12月)コミカルですが、中学受験の本質がわかりやすくおもしろいです。
『お受験の星』3巻のあらすじとネタバレを書いていきます。受験情報つきです♪
『お受験の星』3巻は無料試し読みすることができます。
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第19問)受験生の夏休みの目的とは?
→徹底的な“基礎の復習”
- 苦手だったり、つまずいている単元だけでOK
- ボンヤリした知識をしっかり定着させる
「迷える子羊塾」の夏合宿が始まった。
1週間お世話になるのは、山の中にある西郷先生の学習塾。
西郷先生の3つ子の孫も小4だが、合宿に一緒に参加することに。
出典:『お受験の星』3巻
朝、マラソンしてから、漢字の書取りと計算問題。
算数のテスト結果
- 綾香→80点
- 勇太&鈴木→10点
- 3兄弟→0点
弱点を知り、それぞれ別の課題をする。
昼食後はお昼寝の時間となっているが、3兄弟以外は勝手に勉強する。
午後からの勉強も、塾長から復習でやるよう指示された単元が、「わかった」からやる必要ないと、勇太と鈴木は勝手に判断。
次の単元に進んだ。
第20問)苦手を克服するために必要なのは?
→繰り返し復習
彩香ママから相談
オトン・良輔の携帯に突然、彩香のママから相談したいことがあるとメールが届き、二人で会うことに。
相談ごとは、彩香のことだった。
彩香は寂しがり屋だが、プライドが高い上、口が悪く、なかなか友達ができないので、勇太に仲良くしてもらいたいと言う。
美人の彩香ママからお願いしますと手を握られた良輔は、コーヒーを吹き出した。
田舎で合宿生活
合宿でみっちり勉強する中で、勇太と鈴木は仲良くなっていた。
セレブな彩香は、田舎の生活にうんざり。
早く帰りたがっていた。
翌日、また同じ単元の算数のテストをすると、勇太と鈴木以外は正解。
3兄弟はずっと復習をしていたが、勇太と鈴木は何度か復習しただけで、「わかった」と安心して繰り返さなかったのが原因。
勇太と鈴木は、小4にも負けたことで、多聞塾長が繰り返しが大事と言っていた本当の意味に気づいた。
西郷先生は、合宿の最終日に「迷える子羊塾」の生徒と3兄弟で対決しようと突然提案する。
負けたチームは、道場の畳替え(気持ち悪い虫が出る)をやることに。
対決は当日のお楽しみ♪
対決に負けて畳替えは避けたいものの、彩香はすぐ勇太とケンカになってしまい、チームから孤立する。
彩香は合宿所から荷物を持って、逃げ出してしまった。
みんなで手分けして彩香を探す。
良輔が、また彩香のママから昨日のハンカチを返すのに呼び出されていたとき、多聞先生から彩香がいなくなったと連絡が入る。
合宿先までたどり着けるか不安と言うので、良輔も彩香のママと車で一緒に向かうことになった。
第21問)子供同士の絆を作るには?
→一緒に困難をのりこえ、仲間意識を持つ
方向音痴の彩香は、山奥に迷い込んでいた。
暗くなってきて、
「子供達は道場で留守番しとれ!」
と西郷先生に言われたが、勇太と鈴木は探しに行くことに。
彩香のバッグを発見、泣き声が聞こえて、ついに彩香を見つける。
彩香は足をくじいて、動けなくなっていた。
二人が助けに行くも、彩香は素直にならず憎まれ口を叩く。
結局、勇太が彩香をおんぶして帰ることに。
出典:『お受験の星』3巻
途中で休憩をとりつつ、話をしたり、3人は打ち解けていく。
道場にたどり着くと、先生たちからこっぴどく叱られたが、3人の間には友情が芽生えていた。
第22問)夏休みを乗り切るために必要なモノは?
→受験を乗り切る体力
ようやく合宿所にたどり着いた、彩香のママと良輔。
彩香の元気そうな姿を見て、ほっとする。
彩香のママは彩香を連れて帰ろうとするが、勇太と鈴木は必死に彩香をかばい、止めようとした。
オトンも3人の友情に感涙。
彩香のママと良輔は、また車でとんぼがえり。
翌日から、子供達はしっかり運動して、食べて、勉強して、遊んで、昼寝もした。
3兄弟に虫捕りや川遊びを教えてもらったり、みんなすっかり仲良くなっていた。
第23問)子供に誇りを持たせるには?
→答えにたどり着くと、自分の力に誇りを持つ
- いかに諦めずに考え抜くか
- 知識や情報からどうやって答えを導き出すか
合宿最終日
対決方法は、合宿所から山のてっぺんまで先に登ったほうが勝ちというもの。
2ルートの地図があり、山道に慣れた3兄弟のほうは道も険しく、距離も1.5倍。
途中、仮装した先生から問題も出る。
自分達の頭で考えて、正解にたどり着いた。
大変な思いをして登ると、両チーム同着!
頂上からの景色はすばらしかった。
第24問)親の決めたことには逆らえない?
→小学生だと、残念ながら逆らえない
結局、勝負がつかなかったので、畳替えはみんなでやることに。
西郷先生から合宿記念にと、翡翠(ひすい)のストラップを一人一人もらう。
友情の証でもあった。
出典:『お受験の星』3巻
合宿が終わり、翌日からまた夏季講習が始まる。
鈴木は塾に現れず遅刻かと思ったら、鈴木のママとすごい剣幕で乗り込んできた。
出典:『お受験の星』3巻
実は鈴木は「迷える子羊塾」の合宿に行くことを黙っており、ママは「能伸アカデミー」の合宿に行ってると思っていたのだ。
塾長はまず、親御さんに確認しなかったことを謝り、
「このまま『能伸アカデミー』にいては、鈴木君は絶対、受験に失敗しますよ。」
と忠告。
鈴木は、強迫観念から問題を理解する前に、とにかく答えを書くことを優先する学習スタイルになってしまっていた。
鈴木ママは、無謀にも御三家志望。
塾長が、
「今の実力とのびしろを考えると、偏差値50前後の学校を志望校にすべき」
と、偏差値50だって良い学校はたくさんあることを説明する。
しかし、話にならないと怒って、鈴木くんを連れて出て行ってしまった。
第25問)親の姿は子供にどう影響する?
→親の姿を見て、子供は育つ
- 子供のためにも、大人は恥ずかしくない生き方をするべし
出典:『お受験の星』3巻
良輔は、会社でトラブルを抱えていた。
お客様からクレームが寄せられている新商品は、同期の柳瀬がプロジェクトリーダーを務めた殺虫剤。
後輩の矢口さんとテストとしてみたところ薬剤の出が悪くなり、矢口さんが自宅でそのまま使ったら、ボタンが弾け飛んで額をケガしてしまった。
事故が起きたら取り返しのつかないことになると思った良輔は、柳瀬に対策チームを作るべきだと話に行く。
しかし柳瀬は、オレの会社人生にキズをつけないでくれと、良輔に頭を下げ隠蔽を頼んだ。
第26問)対策を練るには早めが一番?
→早めが一番
- 記憶がハッキリしてる早いうちに間違ったことをすぐ確認すれば、今後の対策を練れる
8月最後の日曜日
良輔は、やはりクレームの件を黒田部長に報告しようと決意。
出典:『お受験の星』3巻
翌日、黒田部長と話をするが、クレームの件は柳瀬からすでに耳に入っており、逆に欠陥を隠すよう強く圧力をかけられた。
次の日曜日、勇太は2学期入ってすぐの模試。
第27問)教科書に載ってないことをどう教える?
→親の生き方を見せる
会社で続くトラブル
良輔が心配していたことが起きてしまう。
お客様が、弾けたボタンでケガしたとのクレームが入ったのだ。
矢口さんと良輔は、お客様の家にお詫びに行く。
「他の方にも、こんなことがあっては大変と連絡しただけなんです。」
と、優しそうなおばあさんで、幸い大ケガではなかった。
会社に戻るとすぐに良輔は、クレーム対策チームを立ち上げるべきともう一度、黒田部長に直談判しに。
しかし部長は一切動く気はなく、良輔は会社でやっていくため黙って飲み込んだ。
家でちょっとトラブル
勇太の模試の結果が出て、偏差値が10も下がっていた。
夏休みあんなに勉強したのに結果が出ず、勇太は受験やめると言う。
良輔は激しく怒りつけた。
陽子は、良輔が会社で何か悩んでいると察し、話を聞いた。
勇太の中学受験を考えたら会社で波風立てるわけにいかず、自分の気持ちを我慢していると言う良輔に、勇太のことを言い訳にして、自分を正当化しようとしてると指摘。
あなたが父親としてあの子にどんな背中を見せるかが、勇太の将来のために一番大切なこと
と、陽子は良輔の背中を押した。
ドアの外で話を聞いていた勇太は、翌朝、
「受験やめたいとか行ってカッコ悪かった…やっぱワシ、ガンバるから!!」
と良輔に言い、
「ワシ、オトンのこと好きやで!! 何があっても大好きやからな。」
と走り去った。
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