全然知らない中学受験について知ろうと思い、読んだ漫画。すごくよかったです。
『二月の勝者』5巻のあらすじとネタバレを書いていきます。受験情報つきです♪
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七月の本気
黒木は佐倉に
「ジャイアントキリングの可能性は3人」
「『まさかの失速』に陥る者も」
と言った。
真ん中・Aクラスで行う「Ω選抜テスト」を、来週月曜日にすると発表。
結果は「夏期合宿」クラス分けの時に、発表することに。
黒木の裏を疑う橘先生から、
「昨日、駅の裏の方でなんか面白いものでも見れた?」
と佐倉は聞かれたが、昨日の黒木のできごとは言わない方がいいと思い、
「見ていない」と嘘をついた。
Aクラスに選抜テストを伝えた翌日
Aクラスに選抜テストを伝えた翌日、Aクラスの自習参加率100%に!
みんなの雰囲気も変わり、「Ω選抜テスト」が、Aクラスのモチベーションにつながったことがわかる。
一方、一番下・Rクラスは二人しか自習に来ておらず、何人かは上の個別塾の体験授業を受けているようだ。
出典:『二月の勝者』5巻
Rクラスで最下位の男の子。偏差値38。
ゲーム好きのマイペース。
お母さんが下の鍼灸院で働いている。
石田 王羅はめずらしく自習室に来たが、ふざけて先生に怒られる。
王羅がめずらしく自習室に来た翌日
王羅が翌日もまた自習室に来たが、スマホゲームをして、勉強中の生徒から「勉強のじゃまをするな」とキレられた。
七月の孤立
「なんで勉強しないくせに塾なんか来てんの…?」
と聞かれた王羅は、
「さあ……」
と答えてマイペース。
自習室に出禁になった王羅と、巻き込まれた武田 勇人。
王羅が自習室を出禁になった翌日
王羅が自習室を出禁になってしまった翌日、家でおばあちゃんと二人で朝ごはんを食べており、昼食と夕食分として千円を渡される。
王羅が家を出て降りて行くと、下の鍼灸院で働くお母さんに会い、
「ちゃんと勉強すんのよー!」
と声を掛けられる。
王羅は昨日の自習室の様子を思い出し、塾に行きづらく感じて寄り道することに。
桜花ゼミナールに着いた王羅は、ドブにはまってえらいことになっていた。
女子たちは文句を言い、屋上で講師たちに服を洗濯をしてもらう王羅。
「ネズミを追いかけて、ドブにはまった」
と言う。
橘先生が、
「お前、そもそも中学受験どうしたいの?」
と聞くと、
「別にどこでも…てか、ほんとは遊びたい。」
と王羅は素直に答えた。
橘先生は、そんな王羅の気持ちに理解しつつ、
「とにかく今は『読み・書き・そろばん』だけでもいいからやっとけ。
どの道に進むにもきっとプラスになるから。」
と優しい言葉をかけた。
佐倉は橘先生に
「なぜ問題児の彼に橘先生は優しいのか?」
と聞くと、橘先生は笑って
「だってあいつ毎日、塾に来てるじゃん。」
と答えた。
そもそも毎日、小学生が塾に来て、座っていることがすごいことだと、佐倉は目から鱗だった。
王羅の騒動後
その後、黒木は、王羅がドブにはまってしまって塾に来た騒動を耳にする。
講師たちに、
「私の独断で石田王羅さんの『今後の方針』を決めました。」
と言う黒木。
王羅の保護者面談をするそうだ。
七月の現実
王羅の『今後の方針』は明言されず、佐倉は見当がつかない。
お昼ご飯の時間になり、コンビニ弁当を食べる王羅。
おばあちゃんは弁当作るのがしんどく、お母さんはお店があり忙しいのだ。
王羅のお母さんは面談が終わったようで、出てきて黒木と挨拶をしている。
王羅は桜花を退塾し、個人塾に
面談の結果、王羅は桜花ゼミナールを退塾することになった。
しかし受験は辞めず、上の個別塾に入ることに。
それを聞いて橘先生は怒り、黒木に
「生徒を売って、マージンとってるのでは?」
と詰め寄る。
石田くんは中学受験に向いていないのに、倍の料金の個別塾に入って、受験する必要があるのかわからず、佐倉は黒木に尋ねる。
「ビジネスを抜きにして、向いていない子は『普通の小学生の生活』に戻してあげたほうがいいのでは?」
という佐倉の問いに、黒木は
「明日の昼休み、佐倉に見せる」
と言った。
王羅が退塾決定、翌日の昼休み
王羅が退塾決定した、翌日の昼休み。
佐倉が言う『普通の小学生』という言葉に引っかかった黒木は、佐倉と小学生の集まる公園に行く。
公園では、子供たちが集まってゲームをしていた。
公園内に、
- ボール遊びをしないでください
- 大きな声で話さないでください
などの注意書きがあった。
次に、トレーディングカードを扱う店に向かう。
夏休みの小学生で、店内はいっぱいだった。
レアカードを引き当て持っていると、仲間に威張れるらしい。
スーパーのお菓子売り場にも、カードは売っている。
レアカードを引き当てるには、箱買いをするのが早い。
ゲームやスマホのソシャゲでも課金が必要だし、小学生が放課後の居場所を得るにはカネ次第というわけだった。
八月の解答
石田 王羅は以前、模試の算数の問題のうち半分を捨てさせて挑んだのに、点数が変わらなかった。
佐倉はまだ、その理由がわからない。
昼休みから戻り、桜花ゼミナールにて
昼休みから戻り、桜花ゼミナールにて。
カードゲームを見ながら考える佐倉。
王羅とお母さんが個別塾のほうに来てた
と桂先生に聞き、慌てて向かった佐倉は、エレベーターで王羅のお母さんに会った。
二人でお茶をすることに。
佐倉は、勉強に向かない王羅が、中学受験を目指したきっかけをお母さんに尋ねる。
王羅が中受を目指したきっかけ
王羅は母子家庭。
保育園で、小学生からも学童に預けていたが、学童は3年生までである。
4年生からおばあちゃんに任せるつもりだったが、公園で友達とカードゲームをするように。
しかし、弱いカードだと仲間に入れてもらえない。
おばあちゃんからもらったご飯代を、カードに費やすようになった。
そこでレアカードが出たが、友達に騙され、交換させられてしまう。
「返して」
と王羅は言いに行ったが、
「ダメ! そういうこと言うやつなんて仲間に入れてやらない」
と言われてしまう。
コンビニで肉まんを買って、一人寂しく食べる王羅。
ついに、カードを買うためおばあちゃんの財布からお金を抜き取ろうとするところを、お母さんに見られて激怒される。
「すごいカードを持ってれば、威張れるし仲間はずれにだってされない!」
と泣く王羅。
お母さんはそこで初めて、仲間に入るために強いカードが欲しい王羅の気持ちを知ったのだ。
お友達や娯楽とも、うまく距離感をつかめない王羅。
結局、進学塾が一番拘束時間が長いので、入れることになったとお母さんはきっかけを話した。
佐倉は、王羅が桜花ゼミナールを自分の居場所と思っていたことに気づく。
佐倉が王羅の母とお茶から戻り、桜花にて
武田 勇人は王羅から、餞別にと「最終兵器」の鉛筆をもらったと言う。
鉛筆には、
- 「アイウ…」
- 「123…」
- 「ABC…」
などと書かれていた。
そこで佐倉は、はっと気づく!
王羅は鉛筆コロコロで、選択問題を適当に埋めていたのだ。
黒木は見抜いていた。
「『中学受験をしよう』と決めた家庭にはいろんな事情があり、その生徒がいかに幼く勉強に向いていないからといって、『塾に通わない』理由にはならない。」
と言い切る。
塾からの帰り、夏祭りにて
自分の不甲斐なさに、涙ぐむ佐倉。
塾の帰りにお祭りがやっていたので、りんご飴を買う。
“落ち込むと、スイーツを一口で食べる”ストレス発散法をしようとする瞬間を、フェニックスのイケメン講師、灰谷に見られる。
「自分がもっとしっかりしていれば、もう少しどうにかできたんじゃないかと後悔で。」
と悩みを打ち明けた佐倉に、
「いや違う、黒木先生は個別塾に回すつもりで、佐倉先生に教えず解決させなかっただけでは?」
と灰谷は言った。
八月の暴露
「やっぱり黒木さんは、子どもを裏切り食い物にする非道い講師です…!」
と言う灰谷。
それでも否定する佐倉に、
「あの人を信用してはダメだ、生徒の指導など『金儲けの手段』としか思ってない」
と言う。
塾講師以外の活動をしていた黒木
独立・起業したほうが黒木の場合、稼げる可能性があり、フェニックス時代から塾講師以外の活動をしていたことを話す。
黒木先生は、明らかに桜花の仕事以外に何かをしていると、たしかに思い当たる佐倉。
一年前フェニックスで
フェニックスで、灰谷と黒木が同じ職場だったときの、一年前の話。
灰谷は、最近、質問教室に質問を持ってこない5人の保護者に
「遠慮して質問できないのかな」
と電話をかけようとする。
そのリストを黒木が見ると、5人のうち3人がサミット入りがかかっていた。
「私から声がけする」
と黒木がリストを預かった。
その後、サミット入りのかかっていた3人が、質問教室の利用がないまま突然サミット入り。
漏れた保護者からの情報によると、黒木先生が高額の個人授業を内密に請け負っていたという。
灰谷は、黒木に強い怒りを持っている。
八月の期限
黒木が、くしで髪をとかす途中、ズキンと頭に痛みが走る。
6年生の保護者向けに、夏期合宿のガイダンスが行われた。
5泊6日60時間超の学習時間である。
黒木は開口1番に、
「夏休み明けの模試で第一志望との偏差値の乖離が15ポイント以上なら、その時点でその学校を諦めてください!」
と伝える。
タイムリミットがあり、目標に届く可能性があるのは夏の終わりまでなのだ。
6ヶ月後に受験がやってくる。
明日は、Ωクラスの選抜テストである。
八月の相談
上杉 海斗が自習室で勉強をしていると、島津 順が来て、バカにしつつも問題を教えてあげる。
出典:『二月の勝者』5巻
話を聞いて、不安になったサッカー少年三浦 佑星の両親が相談に来る。
12歳のもろいメンタルを支えるお守りのような「安全校」を探すことを、黒木はおすすめする。
受験パターンは何通りもある。
佑星の両親は、受験まで時間もなく、親の作戦が必要で責任重大なことに気付き、みんなで頑張ることを決意。
八月の昇格
Ωクラスの選抜テストが始まった。
三浦 佑星は難関校を目標にする志向がないので、テストを辞退。
4日後に合宿が始まる。
合宿はいろんな校舎のいろんな実力の子が、一堂に会す。
Ω選抜テストの結果、上杉 海斗と柴田 まるみの二人がΩクラス入りに決定。
二人が伸びた原因は、
- まるみは受験が自分ごとになって、自学の内容が自律的になったこと
- 海斗は島津くんと友情が芽生えて、競い合う人物の存在になったこと
- 「自己評価の低さ」をリセットしたこと
にある。
今回Ωクラスには上がれなかったが、国語以外では全て基準をクリアした加藤 匠に、黒木は興味を抱いていた。
八月の伏兵
合宿では、いろいろな校舎から来た先生たちも集まっている。
まるみのショック
理社を遊び感覚で覚え、算数の難問を鼻歌まじりで楽しく解く天才的な直江 樹里が、同じ「JG=女子学院」を目指していることを知り、柴田 まるみはショックを受ける。
謎の一軒家にて
黒木は謎の一軒家で、散乱された食器を見て、
「すまない。俺のせいだ」
とつぶやく。
八月のバトル
合宿4日目
校舎対抗・計算バトル大会が行われる。
校舎別に、チームワークの盛り上がりを見せる。
年間平均偏差値72のトップ・御茶ノ水校の織田 未来くんに、島津 順は負けてしまう。
次の模試で抜いてやると悔しく思う順だった。
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