テレビ朝日系「林修の今でしょ!講座」特別講座の「東大生ランキング」が2021年10月26日に放送されました。
東京大学に通う現役東大生500人にアンケートを実施して、ランキングを発表するこの企画。
今回のテーマは「勉強になる東京の名所」でした。
観光して学びになるなんて最高!
せっかく都内に住んでいるので、いろんな場所に子どもと行きたい!
とても興味深かったので、
- 第25位〜16位
- 第15位〜6位
- 第5位〜1位
と3つに分けてご紹介します。
第25位〜16位 東大生が選ぶスゴい「東京の名所」
第25位〜16位 東大生が選ぶ勉強になるスゴい「東京の名所」はこちら。
第25位:神保町(千代田区)
神保町(千代田区)です。
膨大な本があり、研究に役立ちます。
書店だけでなくカレー店も多くて有名です。
1880年以降、大学ができたことで古本屋が多くなったそう。
130店舗以上もあり、世界最大級の古書店街になりました。
神田古本まつりは楽しいね
第24位:国立天文台(三鷹市)
国立天文台(三鷹市)です。
世界各国の天文望遠鏡からデータを収集・解析する場所で、日本天文学の最高峰研究機関。
国立天文台はもともと1988年まで東京大学の研究機関でした。
一般でも事前申し込みをすれば、研究施設を見学したり、無料で望遠鏡で星を観ることができます。
国立天文台で星を観るなんてロマン!
世界各地の最新観測データを視覚化できる「4D2Uドームシアター」がすごく楽しそうでした。
第23位:台場(港区)
台場(港区)です。
江戸時代に作った砲台の跡があります。
1853年ペリー来航直後に危機と感じた江戸幕府の老中、阿部正弘によって、6つの砲台が設置されました。
黒船の大砲の射程距離は約2km。江戸城がギリギリ届かない距離を考えて、お台場に設置されたそう。
フジテレビのあるお台場、砲台があるなんて知らなかった!
第22位:飛鳥山公園(北区)
飛鳥山公園(北区)です。
吉宗の石碑や庶民の娯楽文化がわかるスポットがあり、江戸のリアルが学べます。
徳川吉宗が江戸庶民の新たな行楽地として、山桜を1270本植えました。
飛鳥山公園で崖から土のお皿を投げる「かわらけ投げ」という遊びが流行ったそう。
日本資本主義の父である渋沢栄一が晩年を過ごした場所でもあり、公園内にも跡地があります。
あすかパークレール「アスカルゴ」にも乗れるよ
子どもが小さいとき行ったことがありますが、自然豊かな広い公園で遊具も多く楽しかったです♪
桜の名所とは知っていましたが、徳川吉宗に起源があったとは驚き!
第21位:浅草(台東区)
浅草(台東区)です。
街中の看板などにある明治時代まで使われていた「変体仮名」を見ることで、古い文字の勉強になります。
浅草はおいしいものも多く、日本最初の遊園地の「花やしき」もありますね。
第20位:哲学堂公園(中野区)
哲学堂公園(中野区)です。
公園内には哲学者「井上円了」の思想が散りばめられています。
哲学堂公園は面積が約5.2万m2あり、東京ドーム約1.1個分。
1904年に東大卒で哲学の第一人者と言われる井上円了が開園しました。
井上円了は東洋大学を作り、妖怪の研究の元祖としても知られています。
哲学堂公園では夏に怪談話が開催されるそう。
公園ではいろいろなイベントがあって楽しそう♪
第19位:アドミュージアム東京(港区)
アドミュージアム東京(港区)です。
2002年開館、広告をテーマにした広告専門博物館。
江戸時代から現代までのポスター・新聞広告・CMなどを展示しています。
広告を見ることにより、昔の人がどのようなものに関心を持ち、噂にしていたのか感じ取れます。
アドミュージアム東京は無料でほんとにオススメ↓
>>電通近くの博物館「アドミュージアム東京」の感想|広告っておもしろい!
第18位:等々力渓谷(世田谷区)
等々力渓谷(世田谷区)です。
23区唯一の都会のオアシス。
等々力渓谷の中心には谷沢川が流れていて、ケヤキやムクノキなどの植物が生い茂っています。
川の浸食で関東ローム層など、地層の断面が観察できます。
約300万年前は東京も広い範囲が海の底だったんだね〜
第17位:大森貝塚(大田区・品川区)
大森貝塚(大田区・品川区)です。
東大教授のモースが発見した縄文時代の食生活のゴミ捨て場。
大森貝塚は歴史の教科書はじめの方に出てくる受験必須ワード。
大森貝塚遺跡庭園では実際の貝塚を観察することができ、約4000年前はここまで海があったことがわかります。
第16位:中銀カプセルタワービル(中央区)
中銀カプセルタワービル(中央区)です。
1972年に竣工された、世界初のカプセル型集合住宅。
世界を股にかけ、日本を代表する天才建築家、黒川紀章(きしょう)さんが38歳で設計したビルです。
“中銀”の由来は中央区銀座に位置することから。
メタボリズム(生物学用語で「新陳代謝」)という建築思想が取り入れられ、国内外から高評価を受けています。
高さ2.6m、横幅2.5m、奥行き4mの部屋がなんと付け替え可能!
部屋(セル)が古くなったら新しいものに組み替えて住み続けられるので、SDGsにもつながります。
保存再生PJの活動費にあてられる、各回約45分で参加費:3000円/人の見学ツアーもしているようでいつか参加してみたい…!
国立新美術館も黒川紀章さんの代表建築なのですね↓
第15位〜6位 東大生が選ぶスゴい「東京の名所」
第15位〜6位 東大生が選ぶ勉強になるスゴい「東京の名所」はこちら。
第15位:日本科学未来館(江東区)
日本科学未来館(江東区)です。
2001年に開館し、最新の科学技術を体験できる博物館。
2021年3月まで宇宙飛行士の毛利衛(まもる)さんが館長を務めていました。
今の展示を今の研究者が考えて作り、あらゆる分野の最新テクノロジーが紹介されています。
理論物理学の世界を3D映像で楽しめるドームシアターが勉強になります。
小学生でも楽しめそう
日本科学未来館の中には研究施設もあり、第一線で活躍する研究チームが入居。
一般の人でも見学する機会があるそう。
第14位:上野動物園(台東区)
上野動物園(台東区)です。
ジャイアントパンダなど約300種3,000点(2021年9月30日現在)の動物がいる動物園。
食事や普段の様子を間近に見て、動物の知識を習得できます。
たしかにアイアイなんて歌でしか聴いたことなかったよ
第13位:東京タワー(港区)
東京タワー(港区)です。
高さ333mの総合電波塔。
昭和33年のコンピューターのない時代に建設され、今でも安定した構造で問題なく建っています。
当時は柱に全部かかる力を手作業で1本1本計算されたそう。
そう知るとスカイツリーよりすごい
第12位:目黒寄生虫館(目黒区)
目黒寄生虫館(目黒区)です。
開業医、亀谷医師がつくった日本唯一の寄生虫専門館。
東大医学部生が必修で行く名所。
常時300点の寄生虫の標本や関連資料を展示しています。
寄生虫の知識を持つことで、自分の身を守るためにもなり、今起こっている現状も学べます。
目黒寄生虫館の存在は知ってたけど、ゲテモノな感じと思ってた
第11位:国立西洋美術館(台東区)
国立西洋美術館(台東区)です。
1959年に上野公園内に開館し、中世末期から20世紀初頭までの西洋絵画を展示している美術館。
ロダンなどの彫刻の他、モネやルノワールなどの印象派の画家の作品を鑑賞することができます。
国立西洋美術館は近代建築の基礎を築いた建築家ル・コルビュジエが設計し、外から建物を見るだけで価値があります。
世界で17作も世界文化遺産に登録されているル・コルビュジエの建造物は日本で国立西洋美術館だけ!
カクカクしたのが特徴なんだね
第10位:明治神宮(渋谷区)
明治神宮(渋谷区)です。
1920年に創建された明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社。
渋谷と新宿の間、原宿駅前に位置しながら面積は東京ドーム15個分。
初詣では参拝者数が全国1位です。
タヌキやオオタカ、ウラナミアカシジミ、タシロランなどおよそ3000種類もの貴重な動植物が生息しています。
2013年に行われた調査では、新種のカタツムリまでも発見されました。
明治天皇の崩御後、「明治天皇の功績を讃えたい」という国民の声から、広大な代々木の地に創建が決定されましたが当時は荒地。そこで林学や造園学の権威たちが立ち上がり、全国に献木を呼びかけました。
綿密な木の配置により将来の計画を立て、100年間ほとんど人の手が加えられていない森が今の姿です。
もともと自然豊かな場所が守られていると思ってたけれど、100年前につくられたとは日ビックリ…!
第9位:神田川
神田川です。
全長約25kmの三鷹市井の頭公園を源流とし、東京のど真ん中を通る河川。
平成9年以降、神田川の水害被害は激減しています。
理由は水位のピークを抑えるアミアミ状の格子が作られたから。川から逃した水は地下40mの巨大タンクにたまっていく仕組みです。
都内には28カ所貯水池をもつ河川があり、神田川の地下では一般向けに施設見学も実施しているそう。
土のない都心ならではの、見えない防災施設なんだね
第8位:東京国立博物館(台東区)
東京国立博物館(台東区)です。
1872年に創設、日本で最も歴史の長い博物館。
所蔵数が約12万件、日本最大級の博物館です。
国宝が89件、重要文化財が648件と教科書に載る作品が数多く展示されています。
同じく歴史の教科書に載っているのを見て勉強になるのはこちらもすごくオススメ!↓
>>子供と行く「国立歴史民俗博物館」の見どころ!
第7位:江戸城跡(千代田区)
江戸城跡(千代田区)です。
江戸時代に徳川家が住んだ江戸城の跡地。
皇居のまわりでは井伊直弼の暗殺現場で有名な桜田門や清水門など、歴史的な名所を見ることができます。
当時の江戸城の大きさは総面積約21km2(東京ドーム約449個分)もありました。
江戸城の範囲の境目にはお堀があり、現在は「外堀通り」と呼ばれる幹線道路になっています。
外堀からわかる江戸の街づくり
外堀から今でも江戸の街づくりがわかります。
石垣を境に町並みが変化する
虎ノ門にある文部科学省の裏には石垣が実際見られます。
外堀の外側には小さなビル、内側には省庁、国会などの大きなビルが並んでいます。
これは外側は町人の家、内側には大きな大名屋敷があった名残。
超巨大お堀が存在する
市ヶ谷では幅最大100m・深さ最大15m・全長1.8kmものある巨大なお堀が実際見られます。
これは市ヶ谷が江戸城の天守閣から見て真裏にあたり、守りを固める必要があったから。
市ヶ谷は現在、町の区画がきっちり整備されています。
これは武士が同じ区画どうしでチームを結成、チームで戦いやすいよう区画を整備した江戸時代の名残。
橋の周りにスペース
江戸時代から残る両国橋の脇のスペースは、およそ1万1000平方メートルあり広いです。
これは当時、橋が木造で火災で燃えるのを防ぐために空けられました。
第6位:国会議事堂(千代田区)
国会議事堂(千代田区)です。
国会が開かれ、法律や予算などが決められる場所。
一般の方用に無料ツアーがあります。
昔参加したことがありすっごくよかった!
子どもが政治習ったらいっしょに行きたいな
第5位〜1位 東大生が選ぶスゴい「東京の名所」
さて、残るベスト5の発表です!
第5位〜1位 東大生が選ぶ勉強になるスゴい「東京の名所」はこちら。
第5位:東京スカイツリー(墨田区)
東京スカイツリー(墨田区)です。
2012年に完成した、高さ634mの世界一高い電波塔。
高くて雷や雲などがよく観測できるため、4つの研究所が入っています。
日本刀の反った形や寺院建築のむくりなどが反映され、最新技術の中に昔の日本人の考え方や価値観に着想しています。
東京スカイツリーは縦長比が1:9の細長い建物を支えるために、地面にピンを刺しています。
杭が樹木の根っこのように伸びて地面をしっかりキャッチする形。
また心柱制振構造という地震時でも揺れが相殺されるようなオリジナルのシステムを使っています。
第4位:江戸東京博物館(墨田区)
江戸東京博物館(墨田区)です。
1993年設立、江戸から現代までの東京の文化・歴史を体感できる博物館。
五街道の起点となる江戸時代の日本橋の模型があります。
擬宝珠(ぎぼし)という格式の高い橋にしかない飾りも見られます。
家のつくりから当時の生活がわかる
江戸〜現代までの住居が実寸大で展示され、どんどん内に閉じていく生活の変化がよくわかります。
江戸時代
江戸のまちには商人や職人などが暮らしていました。
棟割(むねわり)長屋で複数の世帯が共同生活をし、ひと世帯4.5~6畳を使用。
江戸時代は火事が多かったので最低限の荷物しか持たず、水回りは共同使用だったのが特徴です。
昭和初期
昭和初期は世界恐慌で景気が低迷した一方で、家族のだんらんが確立され始めた時代です。
寝食分離といって各部屋を用途で分けて使用。戸にはガラスと鍵がつきました。
電灯も各家庭に普及。
昭和後期
昭和後期は1970年代にオイルショックなどが訪れるものの、高度経済成長期で人口が急増した時代です。
政府などは郊外に大規模な団地を建設しました。テレビ・冷蔵庫・洗濯機もこの時代に普及。
第3位:東京駅(千代田区)
東京駅(千代田区)です。
1日に40万人以上の人が利用する東京のターミナル駅。
東京駅は近代建築の父、辰野金吾が大正時代に設計しました。
2012年に創建当時の姿に復元され、大正時代の建築が見られる貴重な建物です。
さらに、原 敬と濱口雄幸二人の総理の襲撃現場でもあります。
東京駅の地下の壁にはドイツなどの石材で大理石が使われており、サンゴやアンモナイトの化石を見ることができます。
第2位:国立科学博物館(台東区)
国立科学博物館(台東区)です。
自然史・科学技術史の総合科学博物館。
人類史・地学・生物学などあらゆるテーマの史料を展示。総展示数は約2万5000点。
- JR渋谷駅にある銅像で有名な忠犬ハチ公の剥製
- や、実際の物質が展示された元素の周期表
- トリケラトプスの化石
などの展示などがあります。
学習シートは科博HPからダウンロードできます↓
今は残念ながらコロナ対策で閉鎖中のようですが、「コンパス」という4歳から6歳向けの楽しい施設があり、年パスを買って昔通っていました。
いろいろな層でも楽しめる工夫がすごい!
第1位:東京大学(文京区)
東京大学(文京区)です。
1912年に完成した東大正門や、1928年に完成した東大総合図書館など構内にはいろんな建物が文化財に登録されています。
東大の建造物から紐解く歴史
東京大学の建造物から紐解く歴史です。
江戸時代
赤門が建てられたのは東大が作られる前の江戸時代。
当時、赤門は加賀藩の屋敷の門で、屋敷の面積は約8万8000坪(東京ドーム6個分)。
火事が起こって手つかずになった広大な土地を東大が土地を譲り受けました。
加賀藩の家紋が屋根に入ってるそう
明治・大正
東大の敷地のほぼ中央に、広さ約3600平方メートルの育徳園心字池(いいくとくえんしんじいけ)があります。
育徳園心字池は、明治時代に夏目漱石が書いた小説『三四郎』で主人公小川三四郎にちなみ三四郎池と呼ばれることになりました。
昭和
東大のシンボル安田講堂は、1925年に完成しました。
東京大学建築学科卒の内田祥三がケンブリッジ大学の門に着想を得てデザイン。
1960年代には運営や教育の方針をめぐり、大学と学生が対立する学生運動がありました。
その舞台の1つが安田講堂。
東大生ですらなかなか中に入れない貴重建築物だそうです。
東大には学食の「赤門ラーメン」を食べるために行ったことがあるよ
東大では一般向けの講演などもあるので、チェックしてまた行ってみたいです。
まとめ
東大生が選ぶ勉強になる「東京の名所」ランキングベスト25でした。
東大生が東京大学を1位にしちゃう結果は「おおっ!?」とちょい思いましたが、それだけ誇りを持ち、愛しているんですね。
東京が江戸でありなぜ日本の首都なのか、歴史があって今があることを忘れがちです。
本で読むだけでなく、体感できるとリアルに知識が身につきますね。
東京下町に住んでいるわが家は、車を持っていないので電車移動がメイン。
都内で楽しめる施設がたくさんあるのはありがたい〜!
機会があればどしどしいろんな施設で子どもといっしょに体験したり、街歩きで発見したいです♪
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