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“信楽焼たぬき”の意味と由来にビックリ☆「ここ滋賀」で製作体験

信楽焼たぬき意味と由来 制作体験 子とおでかけ
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滋賀県で有名な信楽焼(しがらきやき)と言えば、たぬきの置物。

では、なぜ信楽焼と言えば「たぬき」なのか知っていますか?

関西の家には、なんか知らんけど玄関先にあるなあ

というイメージです。
「たぶん縁起物!?」と、よく知りませんでした。

先日、日本橋にある滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」で信楽焼たぬき製作体験が行われ、小4息子と行ってきました。

そこでスタッフさんに教えてもらった、「信楽焼たぬき」の意味や由来が意外でビックリ!!

おもしろかったので、製作体験とともにレポします。

信楽焼とは

信楽焼(しがらきやき)は、滋賀県甲賀市信楽を中心に作られる陶器です。

甲賀市といえば、甲賀忍者が有名ですね!
京都の宇治市にも隣接していて、土山茶や朝宮茶などの近江茶も産地で有名です。

また、2019年に放送された NHK連続テレビ小説の『スカーレット』は、甲賀市信楽地域が舞台でした。

信楽焼は、日本六古窯(にほんろっこよう)のひとつです。

日本六古窯(中世から続く6つの陶磁器窯)
  1. 信楽焼:滋賀県甲賀市
  2. 瀬戸焼:愛知県瀬戸市
  3. 常滑焼:愛知県常滑市
  4. 越前焼:福井県丹生郡越前町
  5. 丹波立杭焼:兵庫県丹波篠山市今田町立杭 
  6. 備前焼:岡山県備前市伊部

信楽焼は江戸時代は茶壺、明治は火鉢など、その時代の需要に合わせた陶器を生産。
ライフスタイルの変化があったり、海外から安い輸入物が入ってきたりするので、試行錯誤していました。

「信楽焼たぬき」の意外な由来と意味

「信楽焼たぬき」の、意外な由来と意味です。

「信楽焼たぬき」の由来は、昭和天皇

「信楽焼たぬき」は、明治期に陶芸家の藤原 銕造(ふじわら てつぞう)さんが作ったものが、最初と言われています。

昭和天皇陛下が1951年(昭和26年)11月に信楽を行幸された際、沿道に旗をもったたぬきの置物を並べてお出迎えしました。
信楽は人口が少なかったので、にぎやかに見せて天皇陛下を歓迎したかったそうです。

その「信楽焼たぬき」がずらりと並ぶ情景を、昭和天皇が大変お気に召され、

をさなき日 あつめしからに なつかしも 信楽焼の 狸をみれば

昭和天皇

と詠われた歌が新聞紙面にも取り上げられたのをきっかけに、信楽焼たぬきが全国的に大流行することになりました。
(参考:信楽焼

信楽焼たぬきの歴史けっこう新しいんだね

「信楽焼たぬき」の意味は、後づけっぽい…

「信楽焼たぬき」が縁起物である意味は、どうやらちょっと後づけっぽいです。
でもいろいろあるので、ラッキーアイテムにぴったり!

他人より抜きん出る

「たぬき=他抜き=他を抜く」
という語呂合わせから「他人より抜きん出る」 という願いが込められています。
商売繁盛をはじめ、開運出世金運招福などのご利益がある縁起物とされています。

夫婦円満

たぬきは夫婦愛が強く、パートナーと一生添い遂げることから「夫婦円満」を意味します。

たぬきは、一夫一婦制なんだね

八相縁起

ここ滋賀のポスター「たぬき八相縁起」

1952年(昭和27年)に「たぬき八相縁起」を天台宗の僧侶、石田 豪澄(いしだ ごうちょう)さんが提唱しました。

天台宗といえは比叡山延暦寺で、滋賀県だ

信楽焼たぬきは「八相縁起(はっそうえんぎ)」という8つの縁起が込められています。

笠・目・顔・腹・通帳・徳利・金袋・尾にはそれぞれ意味があります。

  1. 【笠】
    思いがけない災難から、身を守る。
  2. 【目】
    周囲を見渡し、気を配る。正確な判断力。
  3. 【顔】
    自分も周りも明るくする笑顔。
  4. 【腹】
    冷静で大胆な決断力。
  5. 【通帳】
    周りからの信頼を得る。
  6. 【徳利】
    人徳が身につく。
  7. 【金袋】
    金運に恵まれる。
  8. 【尾】
    ことの終わりはしっかりと! 終わりよければ全てよし!

(出典:「ここ滋賀」内ポスター)

信楽焼たぬき製作体験

「ここ滋賀」は、東京メトロ・都営地下鉄 日本橋駅:B6、B8出口すぐ。
すごくキレイな、滋賀県のアンテナショップです。

信楽焼たぬきの製作体験は大人気イベントで、去年も申し込んだものの、応募者多数で落選。
実は今年も応募して落選したのですが、キャンセルがあり、運よく参加させていただきました!

信楽焼たぬき製作体験は、参加費500円。
できあがった作品はいったん信楽で焼き上げ、後日自宅へ発送してくれるという、送料だけで赤字になり申し訳ない感じ…。

信楽焼たぬき製作方法

たぬきの石膏型

「信楽焼たぬき」の製作方法です。

①板状の粘土を石膏型に押し当てて前後の形を製作

板状の粘土を、指でぐいぐいとたぬきの石膏型に押し当てて、前後の形を作ります。

②前後を型ごとつなぎ合わせる

余った粘土を紐状にしてのばし、前後を型ごとつなぎ合わせます。

③石膏型をはずす

石膏型をパカっとはずします。

④接合部分の仕上げ

はみ出た接合部分を削って、仕上げます。

⑤表面の加飾(模様づけ)

傘の部分を指で押して、模様をつけます。

⑥名前を彫り、完成

名前を彫って、完成です!

簡単なようで、力加減がけっこう難しかったです。
信楽焼窯元・信楽陶器工業協同組合理事長の、大原耕造様に指導していただきました。
手つきがさすがで、職人さんは全然違うと感じました。

焼き上がり届くの楽しみ〜♪

まとめ

ここ滋賀で売っていた[T.M.R. VOTE]西川スイーツ
ここ滋賀で売っていた[T.M.R. VOTE]西川スイーツ

信楽焼はその時代時代の需要あるものを作って、廉価な輸入品が入ってくる中、苦戦もしてきました。

そんな中、昭和天皇のおかげで「信楽焼たぬき」が大ヒットし、縁起物だと盛り上がって、名物に仕上がったんですね。
流行りにのって、縁起物にし、制作しまくるなんて近江商人らしい!

しかし、いろんな理由はありますが、温かみのある陶器で、ユーモラスで愛嬌ある表情のたぬきというのが、一番愛される理由かもしれませんね。

わが家も、作った「信楽焼たぬき」を家で飾って癒されながら、招福を祈ろうと思います!

ステキな体験をありがとうございました。

信楽焼たぬき完成

その後、焼き上がった信楽焼たぬき」が送られてきました。
めちゃかわいくて感動♪ 大事にします!

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