先日、整理をしていたら、環境社会検定(eco検定)の合格証カードが出てきました。
見るとなんと記念すべき第1回!
残念ながらとったことを忘れ去っていたくらいの検定ですが、カード裏に「eco People 行動指針」の記載があり、読むとちょっと考えてみたくなりました。
eco検定の資格とってメリットはあるのでしょうか?
合格率や勉強方法もご紹介します!
eco検定とは
eco検定は環境社会検定とも言います。
自然環境、社会・経済との関係、時事問題など幅広い環境に関する検定試験です。
主催は東京商工会議所。
私が初めて受けた2006年10月15日の第1回試験から、毎年2回ずつ行われています。
試験内容
eco検定は級の設定はなく、費用は5,500円です。
2021年度からは会場ではなく、IBT(インターネット経由での試験)で受けることができます。
試験時間は2時間。
全てマークシート方式の選択問題で、100点満点中70点以上で合格。
eco検定の合格率
eco検定の合格率は高いです。
2020年度 第29回eco検定の合格率は79.1%。
難易度は低いです。
私もそんな頑張って勉強した記憶はありません。
eco検定の勉強方法
東京商工会議所が出しているeco検定公式のテキストと問題集があります。
それらを一通りやれば合格できます。
勉強時間は3週間もあれば十分そう。
テキストなしの問題集のみでも合格はできますが、環境について勉強する目的であるならば、テキストも買うことをおすすめします。
eco検定のメリット
振り返ってみると、エコ検定を私が受けたのは、当時働いていた会社の製品が環境に関わるものだったからでした。
そこでちょっと環境について勉強してみたくなったのです。
アースデイなんてイベントが日本各地で行われ始めて知られたのもそのころでした。
社会的に環境問題の意識が高まっていたのでしょう。
しかし、ちょっと環境について勉強したいだけで、eco検定をとるメリットはあるのでしょうか。
企業側からはメリットあり
企業としてはメリットはあります!
ビジネスと環境の相関は、今や当たり前。
eco検定 合格者ランキング2020、トップ3企業はこちら↓
1位 | 株式会社セブン&アイ・ホールディングス(東京都 千代田区) 業種:小売業 | 7,058人 |
2位 | NTT東日本グループ(東京都 新宿区) 業種:電気通信業 | 1,787人 |
3位 | 東芝エレベータ株式会社(神奈川県 川崎市) 業種:建設業2013年度よりeco検定受験推進を始め、現在1,600名の合格者を輩出しており、社内全体でエコや環境活動に取り組んでいます。 2023年までに従業員全体の40%を目標としており、従業員全体が環境知識を持てるよう目指しています。 | 1,024人 |
大企業が多いですね。
今の時代、大企業こそ環境の視点を経営に取り入れなければなりません。
環境問題に取り組む姿勢を示すことで、会社のイメージアップにもつながります。
社員にeco検定の合格者がいると、環境報告書やCSRレポートを申請することでeco検定のホームページに載せることができ、eco推進企業としてPRできます。
また、社員の環境教育ツールとしてISO14001運用に効果があります。
個人としてはメリット人によりけり
個人としてはメリットは、人によりけりです。
学生なら就職活動時、環境に取り組む企業にアピールできる
学生がeco検定をとると、環境保全に取り組んでいる企業であれば、就職活動でアピールできます。
その他は、正直なところ特に履歴書に書けるような検定ではないです。
総合的な環境知識を習得できる
eco検定は、環境問題を幅広く体系的に学ぶことができるので、環境問題に興味がある人が学ぶのに効率よくおすすめです。
現在は、小学生でもSDGs(エスディージーズ)も学校で習っており、環境問題は依然大きな世界のテーマです。
「eco検定」以外にも、今は「SDGs検定」もあるようですね。
ちらっと子どものSDGs教材を見ましたが、特に新しく感じなかったのは、eco検定をとったときの基礎知識があったからと気づきました。
環境問題について知識があるのは、もはやグローバルスタンダード。
エコピープルになれる
10数年経ち今ごろ知ったのですが、eco検定合格者はサイトより「エコピープル」に登録することができます。
- エコピープルマークの使用ができる
- アクションレポートとして、活動をWebサイトに掲載してもらえる
- 限定情報などをメールマガジンで届けてくれる
などの利点があります。
まとめ
結論として、eco検定は合格率も高く、資格をとってもアピールできる場はほぼないですが、個人レベルで環境意識を高めることができてよかったです。
私は第1回eco検定を合格したのに、そのことを忘れていたくらい。
そんな忘れるような検定なんて、メリットないのでは?
と一瞬思ったのですが、よく考えてみれば、ただ“健康で安全な暮らしを送る”ことで、環境問題を生活に自然に取り入れていたのではと気づきました。
グレタさんのように積極的にアクションを起こし、環境問題に取り組むのがすべてではありません。
eco検定合格証の裏の「eco People 行動指針」にはこう書かれています。
- 環境に関心をもつ
- 健康に気を配り、毎日の生活を丁寧に暮らす
- 多様な”いのち”を慈しむ
- 自然の豊かさを楽しみ、自然から学ぶ
- 地域コミュニティをともに創りあげていく
- それぞれの人や組織を認め、連携し協働する
- 限りある資源を大切にする
そんな優等生ではありませんが、このカードを見て
そうだ、私はエコピープル!
と自覚しました。
環境について知る・学ぶことは、心の豊かさに大きな違いがあります。
自分のためだけでなく、社会や世界や地球のためにもつながるからです。
これからも自然に気持ちよく暮らしていきたいです。
eco検定をとると、エコピープルになれますよ♪
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