2023年に開校した、「芝国際中学校・高等学校」。
「東京女子学園」が、リニューアル!
- 共学
- インターナショナルスクールとの連携
- 新校舎
魅力的で、翌年2024年組のわが家も検討していました。
結果、23年「芝国際ショック」なる言葉が生まれ、出願数が前年の64倍!
試験トラブルなどの炎上まとめと、いち受験生の親がみた感想です。
芝国際は2023年に生まれ変わった学校

「芝国際中学校・高等学校」は、2023年4月に開校した学校。
創立120年の「東京女子学園中学高校」が、共学化し、生まれ変わりました。
“国際”と校名につくだけあり、世界標準教育を掲げています。
- グローバルな学び
- STEAM教育
- ハーバード流対話形式授業
の3つの柱が、「芝国際」の目指す教育。

なんかよくわからんけど、最近はやりの教育で、キラキラした感じ☆
「芝国際」中の初代校長・山崎達雄先生は、「宝仙理数インター中高」、「かえつ有明高校」の立ち上げに関わっています。
また、開校準備室室長・小野正人先生は、「東京都市大学付属中高」校長、「村田女子高等学校(=広尾小石川中学高校)」の校長を歴任。
三田駅や田町駅から近く、アクセス抜群です。
「芝国際ショック」や炎上まとめ
「芝国際ショック」や、学校の事後対応など炎上のまとめです。
倍率が高すぎた
「芝国際ショック」とは、新設の期待により出願が殺到し(定員120人に対して4681名)、一般生入試の倍率が30〜50倍超になったこと。
問題は、「芝国際」の学校説明会で、

「合格者を多く出す」
「教室は空いているのでたくさん取れます」
と言ってアピールしていたのに、結果ウソに。

学校にだまされた〜
と思っても無理はありません。
芝国際は、入試回数や種類がたくさん設定されています。(偏差値つり上げるため!?)
1月の国際生コースで想定以上に入学予定者を取り過ぎ、2月の一般生コースの合格が少なくなってしまったと考えられます。
また、内申基準を超えていれば基本的に落とすことができない高校入試でも、想定以上の志望者が集まったと考えられます。
学校の読みが甘すぎた、と言わざるをえません。
日能研による「R4偏差値(合格可能性80%ライン)」は以下の通り。
- 2/1午前 44
- 2/1午後 45
- 2/1午前 55
- 2/1午後 57
実際、偏差値が60前後でも、不合格だったようです。
2/1午前の合格者はたった28人。(I類21人、Ⅱ類7人、COREコースは0人)
学校のトラブル対応悪い
学校のトラブル対応もまずかったのが、重なりました。
合格発表時刻が遅れる
2/1午前は、絶対行きたい学校を受けるもの。
2/1 23:00の合格発表予定が、24:00過ぎまで遅延しました。
発表を受けて翌日の出願する家庭も多く、他校の出願締め切りが23:59なら申し込めません。
「芝国際」からの遅延のお知らせの仕方も不誠実で、「午前はまもなく」というアナウンス。
午後もいつか不明。
芝国際によると、合格発表の遅延した理由が↓
合格発表と同時に、受験者数のデータと2月1日午前入試の試験問題・模範解答・解説をアップしたかったのですが、叶いませんでした。
芝国際HPより
結局グダグダ。
PDFの名前にミス
入試結果を「芝国際」のHPで公表するも、ダウンロードするとPDF内に
“合格者数歩留入学者数計算_実際”
の記載がありました。
急いで非公開になりましたが、データを取り消した理由は不明。
学校側の危機管理もなく、STEAM教育なんて信じられません。
入試・算数問題にミス
2月2日午後「算数」の問題について、大問3の問題に不備があることが判明しました。
芝国際HPより
申し訳ありませんでした。
(2)(3)の解答を、全員正解として対応させていただきました。
2問全正解なんて、影響は大きいです。
算数だし、事前チェックで防ぎようがあったのでは?と思います。
再受験生に無神経な、学校の対応
2/2には、前日不合格になった再受験の子たちの横の列で、合格者への合格証書授与をしました。
先生が談笑していたそう。
あまりにも受験生に無神経です。
誘導悪い
試験終了後、出てきた子供たちと親の誘導が悪く、混乱したようです。
あらかじめ想定できたのでは!?
その後、学校の結果報告の対応悪い
その後も、学校の結果報告の対応が悪いと感じました。
真摯ではない説明
2月の入試ではご迷惑をおかけすることがありましたが、次年度には改善していく所存です。
芝国際HPより
“2023/03/15の四谷大塚公開組分けテスト 保護者対象説明会”お知らせ内に、お詫びの言葉がありました。
どう改善していくかはわかりません。
そして、国際生入試と2月1日からの入試の出願者数・受験者数・合格者数データも出ていたのですが、COREもADVANCEDもまとめてで、ざっくり。
2/1午前のCOREは、0のはず…。
生徒ではなく、塾に説明
生徒ではなく、塾に合格発表の遅れや、出題ミスなどを説明するお知らせが届いたよう。
塾向けの「芝国際」で行われる説明会です。
「受験生を紹介いただき〜」だなんて、「芝国際」と塾の癒着を邪推してしまいます。
「声教」も擁護してる!?
首都圏中・高入試の過去問題集、受験案内を発行している出版社「声の教育社」のYouTube「声教チャンネル」は、受験生の親たちから信頼があります。
『開校直前の話題校!新校舎に行ってみた!』
と、「芝国際」の紹介動画もあって、私も観ていました。

業界にくわしい声教さんなので、芝国際のトラブルをどう分析するのかな?
と思っていたのですが、「声教」が「芝国際」を全般的に擁護してるような印象を受けました。
「いっしょになって、ひどいひどいと言うのはやめて」
とのこと。
「芝国際」と「声教」の癒着を邪推してしまいます。
いち受験生の親がみた感想 3つの感情
「芝国際」の一連の騒動をみて、いち受験生の保護者として複雑な気持ちになりました。
モヤモヤは3つの感情です。
1.残念な気持ち
率直に感じたのは、残念な気持ちです。
わが家は2024年組。
6年生限定の説明会には、当時5年生だったため参加できず、6年になったらぜひ説明会に伺いたい!
と楽しみにしていました。
チェックすると、いつも説明会は満員。
説明会もこまめに開催したり、サンプル問題も出したり、学校も丁寧な対応で好印象。
まだ試験時のゴタゴタは、

まだ初年度だから仕方ないよなあ
と思う気持ちがありました。
「芝国際」を自分の目で見て、説明会も聞いて、自分で判断したいと思っていました。
しかし、その後のお粗末な対応を見ると、
「学校が、子どもに目を向けていないのでは」
「何か学校でトラブルが起こっても、対応が透けてみえる」
と思ってしまい、もう説明会も行く気がなくなってしまったのが正直なところ。
期待していただけに、悲しく残念でした。
2.怒りの気持ち
もし、当受験生の親だったら、と考える怒りの気持ちです。
発表時間をドキドキして待ち、発表出ない。
遅れてる。目安もわからない。日付が変わる。
寝れない。
子どもが2月1日に受けていたなら、貴重な2月1日にGO!したのを、親として後悔しただろうと思います。
その後の対応もグダグダで、受験生が置いてけぼりな気がしました。
初回だからよめないのに、なぜ「芝国際」を受けると選択してしまったのか、止めることもできたのでは?
と自分を責めてしまうと思います。
悔しくて悔しくて、学校にも怒りを感じてしまうし、自分に怒りを感じます。
3.祈る気持ち
もし、芝国際に通う親だったら、と考えて祈るような気持ちです。
実際、「芝国際」には入学される生徒さん、在校生がいます。
自分の子どもが通っていたらと思うと、この騒動やまわりのシニカルな声が本当に辛いです。
難関な合格をつかみとり、立派なすばらしい子どもたち。
せっかく晴れて学生生活が始まる中、水をさしたくありません。
胸をはって、「芝国際」に通ってください。
どうか生徒さんの今後の学校生活が楽しく、充実したものであるよう、祈らずにはいられません。
学校の対応も改善し、先生方がすばらしくあってほしいです。
数年後、
「やっぱ芝国際っていい学校だね〜」
って思ったり、思われる学校になってほしいと強く願います。
まとめ
今回、期待度が大きく「芝国際」を検討していた親として、複雑な思いを感じました。
準備が不十分で、受け入れる側の統率が取れていなかったのでしょう。
コンサルも入ってるのに不思議です。
リニューアル初年度の学校は危険!
と意識が根付いてしまいました…。
「芝国際」の来年2024年はこのようなことがないと思いますが、受験者数も落ちると予想します。
しかし、適性な人数であれば、きちんと対応できるはず!
ぜひ新興校で残念になってしまったイメージを払拭して、塾などではなく、目の前の生徒に真摯に向き合ってほしいです。
著書の中で「芝国際」も取り上げた矢野耕平先生が、責任を少し感じられていたのが印象的でした↓
塾関係者でなく、辛辣に書いてくれた、おおたとしまささんもジャーナリスト魂すばらしかったですね!

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